「高齢者向け宅配弁当(冷凍)のメリットデメリット」を解説していきます。
■すぐに食べなくても良いのが最大のメリット
高齢者向けの宅配弁当サービスは、そのまま食べられる常温で届けてくれるサービスや、冷蔵された状態で届けられるサービスもありますが、大半は冷凍された状態で配達されます。すでに冷凍されている弁当なので、配達されたらそのまま自宅の冷凍庫へ入れておけば、好きな時に取り出していただけるという点が、冷凍弁当の最大のメリットと言えます。常温や冷蔵で配達されたものは、基本的に当日中にいただかなければいけません。自身の判断で冷蔵庫に入れたり冷凍庫に入れてしまうと、風味や食感が悪くなってしまうため、おすすめしません。
毎日必ずお弁当をいただく場合には、常温や冷蔵の方が便利かもしれません。しかし、その日によって食欲がないとか、気が向いたら調理するから毎日お弁当はいらないという高齢者なら、食べなければいけないという義務感を感じない冷凍弁当の方がおすすめです。
ちなみに冷凍されたお弁当は、自宅の冷凍庫の中でも数か月間は問題なく保存できます。
■全国に対応している業者が多い点もメリット
冷凍されたお弁当は、多くの場合クール便を使って配送されます。一刻を争って配達しなければいけないというわけではないため、配達して欲しい日時を指定することも可能です。
常温での配達をしているサービスだと、対応しているエリアがどうしても限定されてしまいます。しかし冷凍なら、スタッフがお弁当を手渡しする必要がないため、全国どこに住んでいても利用できるというメリットがあります。
また、数か月という長い保存期間がある冷凍のお弁当は、まとめ買いすることも可能です。多くの場合には、1週間分が1セットとなっていることが多いのですが、複数セットをまとめ買いして配達の頻度を減らすという工夫もできます。
■冷凍弁当のデメリットとは
冷凍された状態で配達されるお弁当には、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
1つ目のデメリットは、そのまま食べられないという点が挙げられます。基本的に解凍や温めには電子レンジを使いますが、何分間温めればOKかという点は、業者ごとに異なります。また少数ですが、解凍する際に湯煎を利用することを勧めているサービスもあります。この場合には、電子レンジよりも時間がかかるだけでなく、熱湯を使うことになるため、高齢者にとっては注意が必要と言えるでしょう。冷凍タイプの宅配弁当を選ぶなら、できるだけ火を一切使わない電子レンジ解凍タイプがおすすめです。
2つ目のデメリットは、自宅の冷凍庫で保管するスペースが必要という点です。冷凍庫のスペースによっては、配達された冷凍弁当がすべて入らないと事態が起こりかねません。最低でも7食分がまとめて配達されることを考えて、まずは冷凍庫に十分なスペースがあるかどうかを確認することをおすすめします。もしも冷凍庫に十分なスペースがなければ、小さめの冷凍庫を購入してお弁当を入れる専用にするという方法が良いかもしれません。
3つ目のデメリットは、住んでいるエリアによっては送料が割高になるという点です。冷凍弁当を宅配してくれるサービスの中には、送料無料で対応している所がたくさんあります。しかし沖縄や離島などは例外となっている所もあるため、そうした地域から利用する際には、送料がどのぐらいになるのかを計算した上で、どのサービスを利用するのがお得なのかを考える必要があるでしょう。
4つ目のデメリットは、解凍する際にベチャッとした食感になってしまう場合があるという点です。各業者ごとに、この問題点を解消するべく冷凍方法を工夫しているため、解凍した時にフレッシュな食感を再現できる宅配弁当もたくさんあります。もしもこの食感が心配な場合には、各業者から提供されているお試しサービスなどを利用して、味や風味、食感を確認した上で続けるかどうかを決めると良いでしょう。