一般的には、毎日外食をしたりお弁当ばかりを食べていると、どうしても栄養バランスが偏ってしまうという見方をする方も多くいます。そのため、できるだけ手作りの食事を高齢の親にも食べさせてあげたいと考える方も少なくありません。実際のところ、高齢者向けの宅配弁当の栄養バランスはどうなっているのでしょうか?単に便利なサービスというだけで、栄養のことは考えられていないのでしょうか?多くの会社が取り組んでいる点について考えてみましょう。
【栄養バランスについて考えた宅配弁当が多い】
実のところ、宅配弁当を提供している会社は、そのアピールポイントとして栄養バランスの良さを挙げていることが多いです。つまり、自宅で作る食事よりも、高齢者に合った栄養バランスを考えてメニューを作っているとしているのです。そのために、高齢者や障害者への介護に関する専門知識を持った管理栄養士がメニューを作っているという会社がかなり多いです。また、老人ホームなどの介護施設で調理サービスを行っている会社が、そのノウハウを活かして宅配弁当をしているといったケースも見られます。
こうしたことから、むしろ自宅で作る食事よりも健康的な食事ができると考えて、宅配弁当を利用し始めた人も少なくありません。宅配弁当だとバラエティーに富んだ食材を使うことができますし、おかずの品数も多くできます。そのため、偏りなく栄養素を摂れるわけです。さらに、塩分や糖質などを控えたお弁当を頼むこともできます。自宅だと、他の家族の分と分けて作るのが大変になりますし、塩分の計算などをするのが難しいこともあります。しかし、宅配弁当なら味にこだわりながらも、健康的な食事を提供できますので安心できます。
食材にこだわっている会社も多いです。たとえば、国産の野菜だけを使用しているところもあり、産地を気にする方にも安心して食べていただけます。他にも、食材数を毎回12以上使うことを決めている会社があるなど、独自のこだわりを持ち、できるだけ質が高く栄養価に優れた食事を提供する意識が強いのも宅配弁当の特徴と言えます。
【プロならではの工夫がなされているのも宅配弁当のメリット】
単に栄養バランスが良いというだけでなく、プロならではの工夫がなされています。上記のように糖質や塩分を控えないといけないケースで、その強みが発揮されます。たとえば、塩分を控えると全体的に薄い味になって、物足りないと感じることが多いです。しかし、宅配弁当では代わりに出汁をしっかりと強調したり、旨みの強い素材を活かす工夫をしたりして満足感の高い食事となるようにしています。また、飽きてしまわないように、一品あたりの量を少なくしつつも品数を増やして、最後まで食べきれるようにするといった配慮がなされているお弁当もあります。他にも、色合いの良い食材を使うようにして、見た目に食欲をそそる仕掛けを施していることも多いです。
宅配弁当の中には冷凍でのお届けとしているものもあります。高齢者だと、その日の調子によって一食分をすべて食べられない時もあり、無駄が出やすいです。また、いつもの時間にはあまり食欲がないので、遅くなってから食べたいという時もあるでしょう。そんな場合でも、冷凍であれば無駄なく食べられますし、いつでも温めていただけるという良さがあります。冷凍というと、どうしても食感が悪くなったり香りが落ちたりするものです。しかし、宅配弁当サービスでは、豊富なノウハウと蓄積されたお客様からのフィードバックによって、冷凍でもおいしく食べられる調理方法や食材を選んでいます。そのため、それぞれの生活スタイルやその時々の体調に合わせて、健康的な食生活を送る助けとなるのです。