調理済みの食品や食材を買う際に気を付けないといけないのが、その消費期限です。消費期限が切れてしまっては、せっかくのおいしい料理でも危なくて食べられません。その点で、宅配弁当の消費期限はどのくらいなのでしょうか?無駄にすることなく利用するためにも、事前にしっかりと押さえておきたいものです。
【会社や宅配弁当の内容によっても変わる】
それぞれの会社で、独自の消費期限を設定していますので、まずは気になっている会社のルールを確認する必要があります。その上で、お弁当のタイプによって消費期限が変わることを覚えておきましょう。会社によって常温、つまり作ってから冷ますことなく温かい状態、もしくは粗熱を取った状態で自宅まで届けてくれるサービスです。これが一番消費期限が短いタイプで、たいてい受け取ってから2時間くらいを目途に食べきってほしいとしています。やはり温かい状態だと、それだけ傷みが来るのが早いので、できるだけすぐに食べるというのが原則です。そのため、常に自宅にいて、ある程度決まった時間に食事をしている方に向いた頼み方と言えます。食べられる時間が短くなるものの、温かくて作りたての風味を楽しめるというメリットがあります。
多くの会社では冷蔵の状態で宅配をしています。この場合、消費期限は長くなります。会社による違いがあり、たとえば「ベネッセのおうちごはん」ではその日の夜10時まで、「ワタミの宅食」では翌日の午後3時までとしています。どちらも冷蔵庫に保管した状態での消費期限となります。冷蔵だと、すぐに食べられない家庭でも自由に時間を選んでいただけるのがメリットです。また、自宅にいられなくても専用のボックスに保冷剤と共に入れて届けてくれるので、利便性が高いという側面もあります。全体としては冷蔵でのお届けをしている会社が多いので、いろいろなことを考えて冷蔵の宅配弁当を頼むことにした方も多いです。
冷凍で届けてくれる宅配弁当となると、さらにずっと消費期限が長くなります。食材や冷凍技術の差もあり、各社での違いが目立つところです。冷凍庫に入れた状態で1か月から2か月程度としている会社もありますし、製造日から9か月間くらいは持つとしているところもあります。いつどんな形で食べることが多いかを考えて、消費期限が長い方が良いのかを検討してみると良いでしょう。無駄にせずにおいしく食べられる冷凍タイプもメリットが大きいです。
【宅配弁当を利用する時の注意点】
このように、宅配弁当の消費期限はお弁当のタイプや会社による違いがかなりあります。場合によっては、同じ会社でも冷蔵で届けるものと、冷凍で届けるお弁当とに分かれていることもあります。そのため、受け取った段階できちんとそれぞれの消費期限を確認しておくようにしましょう。また、食材やお弁当の内容によって消費期限が異なることもあります。特に、おかずのみのお弁当は長めの期限設定をしているものの、ご飯が入っているものは短くしているといったケースもあります。
高齢者の方の中には、細かい字を見るのが難しくなっていたり、いつのお弁当だったのかを忘れてしまったりすることもあります。また、冷蔵庫や冷凍庫に入れて保管しなければいけないものを、別のやり方で置いてしまうということもありえます。そのため、宅配弁当を頼んでいるから大丈夫と考えずに、きちんと保管しているか、消費期限内に食べきっているかなどをたまに確認することが大事です。特に夏の暑い時期や、まだ湿気と暑さの残る秋口などは、短時間でも食品が傷むことがありますので細かくチェックしてあげることが肝心です。宅配弁当がもとで体調不良を起こしてしまうなどのトラブルに見舞われることがないようにしましょう。