介護食の宅配弁当はある?

高齢者 宅配弁当

高齢になってくると、噛む力や飲みこむ力が弱くなってきて、普通に調理したものでは食べづらくなる方もいます。また、病気のために糖分や塩分をかなり控えないといけないという高齢者も出てきます。そうなると、家族のために作る食事と別に調理をすることになって、大変になってしまうかもしれません。また、健康状態に合わせた食事を作ったり、のどに詰まるなどの問題が起きないように配慮したりするのに心配になることもあります。こうしたケースで必要になるのが介護食です。果たして、宅配弁当でも介護食を届けてくれるのでしょうか?

【宅配弁当でも介護食に対応しているところがある】

宅配弁当を提供しているサービスの中には、介護食に対応しているところもあります。地元の介護関連の事業をしている会社が介護食を専門に作っていることもありますし、全国的に展開している宅配弁当会社が、通常の食事とは別に介護食を提供しているケースも見られます。そのため、まずは自宅が配達エリアとなっている会社で、介護食がないかを一度リサーチしてみると良いでしょう。高齢化に伴い、宅配による介護食提供サービスはニーズが高まっていますので、たいていのところで対応している会社を見つけられるはずです。

こうした介護食を届けている宅配弁当サービスは、専門のスタッフがメニューを考えたり調理をしたりしています。食材の硬さや形状を何段階かに分けて、個々の嚥下機能のレベルに合わせて頼めるところもあります。また、塩分のみを控えているお弁当であったり、糖質を控えつつタンパク質を強化したものだったり、栄養バランスについても細かく考えています。栄養や嚥下障害についての専門知識を持ったプロが作っていますので、安心して食べてもらえるのがメリットです。もちろん、味にもこだわって作っている会社が多く、以前のようにたくさん食べられなくなっても、食の楽しみを味わえるように工夫しています。

【介護食を頼む際のポイント】

宅配弁当で介護食を頼む時には、高齢の親の状態や好みに合ったものを見つけられるようにしましょう。まず第一は、安全に食事ができるかということです。おかずの硬さはいろいろあって、形状はそのままで柔らかくしてあるだけのもの、細かく刻んであるもの、ムースもしくはジュース状にしてあるものなどがあります。嚥下機能が弱っているからムース食が良いと自動的に考えるのではなく、一度いつも利用している介護施設の介護職員に相談して、どんな食事が適切かを確認した方が良いです。もしくは、実際にデイサービスなどで出される食事の内容を見て、それに近いものを頼むようにします。

おいしさも大事なポイントです。やはり食べる機能が衰えても、味覚というのはしっかりとしていることが多いです。おいしく感じてもらえないと食欲が落ち、さらに健康を悪化させる原因となりかねません。味の薄さや食感、見た目などにバリエーションがありますし、それぞれの会社ごとの個性もあります。できれば、いくつかの会社のものを比べてみて、一番喜んでくれるものを選んであげるのがベストです。

提供されるお弁当のタイプも考えましょう。常温で配達してくれるものは、やはり香りや味が良いというメリットがありますが、保存が利かないので無駄にしてしまうこともあります。冷凍や冷蔵だと、多少食感などの違いを感じることがありますが、消費期限が長くなります。どうしても体調によってあまり食べられない日も出てくるものですので、無駄にせずに済むのは助かります。また、配達の際にも不在でも専用ボックスで受け取れるとか、宅急便での配送なので時間帯を指定できるといったメリットもあります。それぞれに良さがありますので、複数の会社の特徴をチェックして、長続きできそうなものを選ぶようにしましょう。

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